総合的判断の重要性


近年各メディアを通じて報道されている通り、いわゆる奨学金制度を利用した多くの卒業生が、何らかの事情で当初の計画通りの返済が出来ず、経済的及び社会的信用面双方で窮地に立たされるのもまた、経済社会に於ける現実です。これは学費支援目的に限らず、民間の金融機関からの借入返済に関しても同様の状況が常に見られ、その多くが十分な返済計画を見据えぬままの借入、すなわち安易な借入が原因であるケースが少なくありません。

学費支援制度の活用に際しても、当然返済義務の遵守からの完済は絶対条件であり、入学から卒業を経て実社会にデビュー後、万一希望通りに就職が叶わなかった場合など、想定されるリスクを踏まえた上での綿密な返済計画の構築が必要不可欠です。万一本人が返済に窮した場合、家族がフォロー可能なのか否かなど、二の手三の手の確保に関するシミュレーションなど、あらゆる角度からの事前検証が大切です。晴れて希望した専門学校を卒業から、いよいよ実社会で輝かしい日々を過ごす段階を迎えたタイミングで、学費返済に心身ともに追われてしまっては本末転倒では済みません。過剰に最悪の事態ばかりを想定から臆する必要こそありませんが、学費支援も「お金を借りる行為」である点を踏まえ、凛とした姿勢での活用が望まれます。